(ここも参照:「ぐりとぐら」のプロテスタント系出版社の反日性)
慶應義塾幼稚舎 「幼稚舎」という名称であるが、小学校であり幼稚園ではない。幼稚舎出身の南博は旧制東京高校尋常科(後身校:東京大学)に入ったとき、修身の時間に教育勅語を暗誦できなかったため、「君は教育勅語を知らんのか、いったいどこの小学校からきた」と教師から怒られ、「慶應義塾の幼稚舎です」と答えたが、「幼稚園のことを訊いているのではない、小学校は何処だ」と怒鳴られたという。このようなエピソードからもわかるように、現在でも幼稚園であるとの誤解が多く、また、そう思い込む者も多い。 |
年 齢 | 読 書 | 習 字 | 躾 方 | 備 考 |
六 | 一 数の名 (一、二、三、四…) 方位の名前(東西南北…) ニ カナの読み・書き あいうゑを、(平カナの五十音を縦・横に読み、かつ書く) | 世間従来のカナ文の手本 | 尊卑・長幼の別と礼。言葉つかい | 早く寝、おそく起き、食事する時を定めぬ |
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七 | 一 カナの読み | 一 カナの書き方 | 男女、席を別にする 礼法を教え始めるが、心にまかせて、一々責めたてない | 小児の知力が発達してきて、ことをききわける 知能発達の程度に応じて、礼と学を教える |
八 | 文句短く、読み易いのを選んで、教える (孝経・論語のうち) | 真・草二体の漢字を習わせる 大字で書くように習わせる | 諸般の礼を本格的に教え初める 傳育者から孝弟の道を教える | 古代中国で、小学に入学した年齢 |
十 | 小学、四書・五経の順序を予定して教える | 五常の理、五倫の道 心も身も温和に持ち、人を愛し敬う心掛けを教える | 師について学ばせる 文武の芸術を学ばせる 世俗では十一歳から手習いを始めるが、それでは遅い | |
十 五 | 身を修め、人を治める大学の道を学ばせる(高貴の子弟には特に必要) 経伝を講究する | 古代中国で、大学に入学して、学問を修めた年齢 遅鈍の子弟も、二十歳までに、小学・四書の大義に通じさせる | ||
二 十 | 博く諸子・史書を学ぶ | 徳行を修める | 古代中国で、加冠・元服した年齢 |
学 科 | 教授の段階 | 教授方式 | 教材(教科書) | 備 考 |
読 書 | 実用上の単語教授 | 単語・単句・長句と順を追って進める (一) 初めは、一日に一字・二字または三字を数える (二)次に単句を一句だけ教える (三) 次に二句ずつ教える(二句目からは、前日の第一句を、併せて復読させる) | 和漢名数、干支・十二支、十二月異名、六国史の名目、帝王名、国名尽、郡名、百官名、魚名づくし、草木字尽 (以上、実用単語) | |
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短句教授(中国の初歩教科書を用いる) | 易より難へ入る 習熟・反復して諳誦させる | 周南・召南の詩、蒙求、性理、字訓、三字経、千字類合、千字詩 | ||
短文教授 (中国の経典) | 大意の講釈をまぜる | 孝経(首詩)、論語(学而篇) | ||
経典教授 | 復読・自習本位(多読・博識よりも復読して、学力を培養するを主にする) | 小学・四書・五経(学力進み、学問講究の基礎成る) | ||
群書(史・諸子・詩文) | ||||
博覧 | ||||
講 義 | 読書力増進のための講義(読書にとけこんで説く) | 浅より深へ進む 短章より長章に及ぶ簡単な言葉で、短く説くこと | 孝経(首章)、論語(学而篇)、小学(軽く説く) | 時を惜しんで勉学する。少年期の強い記憶力を利用する |
基本講解力を作る講義 | 精読・精講本位 | 孟子を特に精読、精講(義理を解する力、文章を作る法則、を学びとる) | ||
経書学習法 | 諳誦尊重 論語 12,700字 孟子 34,685字 大学 1,851字(経伝共) 中庸 3,568字 合計 52,804字 | 四書(義理を理解する力、措字・助字・文法の会得ができる) | 一日に百字ずつ覚える(記憶)と、17か月18日(一年半)で四書全部を諳誦する | |
五経 四書と同じ方法で学ぶ | 五経 尚書(のうち数篇)、詩経、周昜(以上、全文)、礼記(精要なるところ三万字)、左伝(数篇) | |||
史 書 | 自読自習本位 | 国史 日本紀以下の六国史 近代史の野史 (博く見る) | 往古を考えて今の鑑とする。経書のかたわらに学ぶ。 | |
中国史 左伝・史記・漢書。 朱子の通鑑網目(特に反復熟読せよ) 通鑑前編、通鑑続編、皇明通紀、皇明実記 | ||||
作 文 | 古文鑑賞 | 名文諳誦主義の学習 | 礼記(壇弓)、周礼(考工記)、唐宋文学のうち韓・柳・欧・蘇・曾・南豊などの文 | 「唐宋八家文」所収の文人 |
習 字 | 世間通用の書体・書風を学ぶことを本体とする | 日本人の手跡をまず習う (古筆を学べ) | 和流 三筆(嵯峨天皇・橘逸勢・僧空海)、三跡(小野道風・藤原佐理・藤原行成)、お家流(世尊寺流・清水谷流・尊円流) | 筆蹟の邪正は心の邪正の標幟 |
習字の初歩学習 | 真字(楷書)を、大字で書かせる。 平仮名をまず教え、片カナを後に習わせる。 (以上、読書の場合に同じ) 墨のすりよう、筆の持ちよう(雙鈎・単鈎) | 一 数の名(一、二、三、四…)、方位の名、和漢名数 二 あいうゑを、の五十音図、てには、を習わせる。 「いろは」は無益である。 (以上、読書の場合に同じ) 三 「内閣学府」七十二筆を学ぶ | ||
漢字の本格的学習 | 大字から習い始める。 一流の筆法に拘泥してはならぬ。 真・行・草の三体を、この順序で学習する。 字学に心を用いよ。 | 四 字画を正す典拠説文、玉篇(首巻)、読字彙(巻末)、読字彙(の内、字体弁微)、字考 | ||
書状を認める学習 | 書状にはわが国の書礼を重んじよ | 五 世間通用の文字 順和名抄・節用集・下学集には誤りが多い。用いるな | 訓蒙図彙、和爾雅、倭字通例書を典拠にせよ |
Lupin III (1971) Opening 1: 「Lupin Sansei Sono 1」 pic.twitter.com/7JabgR36hK
— Retro Anime OPs/EDs (@RetroAnimeOP) 2017年10月9日