日本の面影

Glimpses of Japan
失われる日本人の精神性に、将来を憂う  リンクフリー
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愛国心に燃えていた三島由紀夫を自己崩壊に導いたニャロメ、赤塚漫画の猛毒

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1970年(昭和45年)11月25日、武装した三島由紀夫の一陣が陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地へ乱入、東部方面総監室を占拠。バルコニーから演説する三島由紀夫 最期の肉声。右は演説の全文、下はその様子を伝える映像。
覚者にとって現代とはある意味、地獄であり、発狂しそうに……本当は、現代こそ狂気の時代。でも思いつめず、このサイトで紹介してるような昔の作品でも楽しんでリラックス。先人たちとつながる高貴な心を秘めながら。

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(2014.11.14)
赤塚不二夫の『もーれつア太郎』(1969・詳しくは右画像クリック)には、有名な猫キャラ ニャロメが登場しますが、このニャロメは周りから何となく嫌われてる存在に描かれていて、出てくる女の子たちの多くはネコが嫌いであり、ニャロメを嫌う娘たちが割と出てきます。そしてこのニャロメは生意気にも人間の女の子に恋をしていつも口説き落とそうとしてフラレます。
しかも赤塚マンガに出てくる女の子キャラの顔の強烈なこと! ピカソやダリにも劣らない突拍子もないデフォルメ、この通り、ものスゴイんです!
三島由紀夫(1925-1970)が、なんと『もーれつア太郎』のニャロメの大ファンだったようです。別にいいのですが、やっぱり三島由紀夫は何かこう、破壊的なものに惹かれるタイプだったのでしょうね。
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【赤塚不二夫マンガに熱中した三島由紀夫】 (Wiki 参照)
『三島は水木しげる、つげ義春や好美のぼるらの漫画を複数所蔵していたことが明らかになっている(薔薇十字社『定本三島由紀夫書誌』島崎博・三島瑤子・1971年)。

手塚治虫や水木しげるについて三島は、「劇画や漫画の作者がどんな思想を持たうと自由であるが、啓蒙家や教育者や図式的風刺家になつたら、その時点でもうおしまひである。かつて颯爽たる『鉄腕アトム』を想像した手塚治虫も『火の鳥』では日教組の御用漫画家になり果て、『宇宙虫』ですばらしいニヒリズムを見せた水木しげるも『ガロ』の『こどもの国』や『武蔵』連作では見るもむざんな政治主義に堕してゐる。一体、今の若者は、図式化されたかういふ浅はかな政治主義の劇画・漫画を喜ぶのであらうか。『もーれつア太郎』のスラップスティックスを喜ぶ精神と、それは相反するではないか」、「折角『お化け漫画』にみごとな才能を揮ふ水木しげるが、偶像破壊の『新講談 宮本武蔵』(1965年)を描くときは、芥川龍之介と同時代に逆行してしまふ」(『劇画における若者論』サンデー毎日 1970.2.1号)と辛辣な評を残す一方、赤塚不二夫に関しては、「いつのころからか、私は自分の小学生の娘や息子と、少年週刊誌を奪い合つて読むやうになつた。『もーれつア太郎』は毎号欠かしたことがなく、私は猫のニャロメと毛虫のケムンパスと奇怪な生物ベシのファンである。このナンセンスは徹底的で、かつて時代物劇画に私が求めてゐた破壊主義と共通する点がある。それはヒーローが一番ひどい目に会ふといふ主題の扱ひでも共通してゐる」(『劇画における若者論』サンデー毎日 1970.2.1号)と絶賛している。このことから当時の同世代人の中では三島は相当量の漫画の読み手であったことが窺える・・・

ボクシング観戦好きで、自身も1年間ほどジムに通った経験のあった三島は、雑誌「週刊少年マガジン」に連載されていた『あしたのジョー』を愛読していたという。夏のある日の深夜、講談社のマガジン編集部に三島が突然現れ、今日発売されたばかりのマガジンを売ってもらいたいと頼みに来たという。理由を聞くと、三島は毎週マガジンを買うのを楽しみにしていたが、その日に限って映画の撮影(『黒蜥蜴』)で、帰りが夜中になり買うところもなくなったため、編集部で売ってもらおうとやって来たという。三島は、「『あしたのジョー』を読むために、毎週水曜日に買っている」と答えた。財布を出した三島に対して、編集部ではお金のやりとりができないから、1冊どうぞと差し出すと嬉しそうに持ち帰ったという。当時は24時間営業のコンビニなどはなかったため、夜になって書店が閉店してしまうと、もう雑誌を買うことができなかった。三島は『あしたのジョー』が読みたくて翌日まで待てなかった。(光文社『サンデーとマガジン 創刊と死闘の15年』大野茂・2009年)』
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しかも『もーれつア太郎』には“ココロのボス”(右写真)なるバカな存在を演じるキャラクターも出てきます。要するに赤塚不二夫はこの通り、“心”というものをチャカしてるんですね。このビデオに出てくる“ココロのボス”の部屋に飾ってある掛け軸にも、「心」をおちょくってることが象徴されてます。。
そして、いびられキャラの猫 ニャロメ、しかもニャロメは結婚キチガイ。
つまりニャロメを使って神聖であるべき“結婚”の存在が貶められてるんです。
これを見たら、「結婚したい」って言うのがバカバカしいものと感じる人も多分に出てきそうに思います。
この通り赤塚漫画では、“心”や“結婚”といった、それまで日本人にとって本当に大切だったものが徹底的に茶化されてるわけです。ある意図により、これほど緻密に計算された設定はないでしょう。

ニャロメの恋 『もーれつア太郎』(1969)より
しかし、もしも三島が本当に赤塚漫画に脳髄まで感化されてしまっていたのであれば、市ヶ谷自衛隊に立てこもった時、「自衛隊を軍隊にしないなら切腹だ!ニャロメ〜」と叫んで、死んでいったであろうはずなのに、彼はそんなことは言っておらず大マジメに日本の将来を憂いて自決していったであろうし、痛烈なギャグ・風刺が炸裂する赤塚漫画を見て、三島は「ウヒャヒャヒャ」と笑い転げ、日本の現実のひどさから逃げていたフシがあったよう感じられます(一応ことわっておきますが、私は赤塚漫画の初期作品『おそ松くん』『もーれつア太郎』が大好きです。別に反日だとか言うのではなく、赤塚漫画は本当に風刺が物凄いんです)。そうして脳内が赤塚ギャグに侵されきることへの自らの身の将来に危険を覚え、あの自決に突き進んでいったのでしょう。だからこそ三島は、その愛国的側面とは全くもって裏腹とも言える赤塚漫画の破壊性に惹かれ、こだわっていたに違いありません。

「ギャハハハ。日の丸が頭に突き刺さったハタ坊おもしれえ! 愛国だの日の丸だの“結婚”だの“心”だの、もうバカバカしいわい! こんなもん(赤塚マンガ)見てると、おりゃあ、このまま気ぃ狂ってしまいそうだ! 本当に狂ってしまう前に、歴史に名を残して自決じゃ!」

当時の三島の心中は、大体こんな感じであり、正にパラノイア、精神分裂状態であったと察します。幸い、自衛隊市ヶ谷駐屯地(現:防衛省本省)における三島の割腹臨終の際に「もう切腹だ! ニャロメ!」と言って自決したという記録は残っていないので、完全に赤塚漫画の毒に侵されて発狂してしまう前に、三島はうまく天命をまっとうしたように思えます。
天才(作家)が発狂寸前になるのはよくあること。過剰なナルシストでもあった三島は、日本のみならず己の将来がどうなるのかへの恐れも抱き、早々と自決への道を選んだのでしょう(右写真は「血と薔薇」(1968・天声出版)に収録された、「聖セバスチャン殉教図絵」(グイド・レーニ)に成りきって演じる三島。篠山紀信撮影)。こういう写真を見ると、私はとても三島にはついていけない感を覚えるのですが、聖セバスチャン殉教図絵は今では何と腐女子が熱狂するシンボルにまでされてるとか……

これが、愛国心や尊皇忠皇の精神を心に秘めながらも、同時に強烈な破壊願望までも持ち合わせていた三島の心うち。戦後の日本人への価値観破壊が進み、タブーを超えて戦前から戦後日本の激変を痛烈に風刺した赤塚不二夫マンガのナンセンスギャグに卒倒、天才的な感性あるゆえ赤塚マンガに脳ミソが侵されて自己崩壊寸前にあった三島由紀夫の心の深層にあった、紛れもない真実でしょう。

また、三島由紀夫の暗殺説なんてのもあるようで、今回調べてるうちに、これは……というべき驚愕するような物凄い記事を見つけたのでリンク張っておきます。内容は各自ご判断ください【神戸連続児童殺傷事件(1997年の猟奇殺人犯)酒鬼薔薇聖斗が残した三島由紀夫のしるしと、三島暗殺説について】。
暗殺の真偽はともかく、そこで私が知ったのが、三島は自身が立ち上げた民兵組織 楯の会のメンバーと一緒に自衛隊市ヶ谷駐屯地へ立てこもったわけですが、その時のメンバーの殆どが宗教団体 生長の家の信者であったということ。更に調べて知ったのですが、その生長の家の教祖 谷口雅春は、何と日本国憲法無効論を初めて唱えた人なんですね。これらを知っただけで何かがつながるような方、多いのではないでしょうか。谷口氏の死と共に、教団として日本国憲法の無効を主張することはなくなったようですが、三島や日本国憲法無効論の信奉者が多数いる教団の看板出さずに活動することはあろうわけで……そして楯の会や三島事件に触発されて生長の家の信者だった者が中心となって設立したのが新右翼団体(あの胡散臭い鈴木邦男の)一水会でもある。これらを知ると、三島由紀夫を信奉し、日本国憲法無効論を唱えている発信筋との関連性が伺い知れることでしょう。創価や統一教会が政治に暗躍してるのはかなり周知の事実となってますが、第三極としての生長の家の存在(別に反日とかではなく)……なんとなく理解できるのではないでしょうか。

聖に直走るなら天涯孤独の道を、俗に溶け込むなら虚偽の道を、それぞれ奔走することになるわけで、その三島の葛藤が私には明快に伺えるし、それがかえって痛々しく感じます。

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この記事に対するコメント

ゲルショッカー=創価学会
ブラック将軍=部落

昔の勘の良い人は気付いていた
んですね。
悪魔、悪の犯罪結社は我々のす
ぐ近くに居る。
アニメ制作会社がカルト教団に
乗っ取られるロボティクスノー
ツというのがあったっけ?
そういやあまりヒットしなかっ
たね。
チベット問題のせいで801ちゃん
もtbsに企画を潰された。
チベットという言葉を作中から
削ろうとして作者を脅迫したの
だと容易に想像できる。
サブカルとフェミで日本破壊企
てた奴等が今やサブカルとネッ
トの連合軍による反撃反乱を食
らってる現代の皮肉よ。
三島も草場の陰から笑っておら
れるかな?
ヒラコー | 2016/03/08 11:40 AM
>聖に直走るなら天涯孤独の道を、俗に溶け込むなら虚偽の道を


三島由紀夫は聖の道を選んだんですね。

俗の道ですが、旧生長の家(日本会議?)も、
実は、上層部の利権の為の活動ではないか?とも思うんですよね。
表向きは愛国や懐古趣味でB層を集客しながら。
(もっとも創価や統一は論外ですが)

彼らの日本国憲法無効論も、良し悪しなんですよね。
法律論では、憲法を無効にする=革命が起きた、ということなので、
あの終戦で万世一系の皇統が絶たれた…という
共産党の主張を認めることになってしまうのが、問題。

改憲も、国民が当初考えていたようなものではなく、
安倍政権を支援する宗教法人にとって利権になるようなものになりそう。
・環境権(クレーマー天国になる) 
・緊急事態条項(言論弾圧、預金封鎖、不当逮捕OK) 
・学費無料(理事である宗教団体へのバラマキ)、
・外国人参政権の合憲化、 など。

余談ですが私は、日本会議の広告塔である稲田は、嫌いです。
実力がなく陰湿で色気を前面に出している、同性から嫌われるタイプ。
安倍の愛人じゃないか?という噂も、さもありなんという感じです。
葵の園 | 2016/08/02 12:14 PM
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