日本の面影

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『サスケ』の父に見る子育て 〜 理想的な父親像と男を立てる女たち

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(2012.5.29)
やはり子育ては母親がメインになりがちなので、女性向け保守系子育てが主となり、『子連れ狼』ネタ以外、男親向けの記事があまりなかったのですが、とてもわかりやすい良き父性を象徴したアニメ作品があります。それが忍者アニメの草分けであり最高傑作ともいえる『サスケ』(1968・詳しくは右下画像クリック)であり、ここのオススメアニメにもセレクトしてます。

保守っぽくても、『巨人の星』のように頑固一徹でデリカシーの感じられない父親像ではなく、『サスケ』に出てくる父親は正に子育てに命を賭け、時に厳しく時に優しく、常に子を見守っている理想的な父親像といえるでしょう。少なくとも幼少時にこれを見て育った私としては、父親というものはおよそこういうものであり、こうあるべきなんだろうと強烈なインパクトでもって残りましたから。

それが今では、お父さんが朝早く起きてご飯作り、女である妻を仕事に送り出してるような“イクメン”だったりしたら・・・ お父さんが犬であっても別に違和感持たない、そんなイメージが子供の頃から焼き付いてしまったら・・・
父性というものは、やはり本来“厳しさ”にあるわけで、少なくとも“ゆるい母親”の真似事しかしない“イクメン”なんてものの中にあるはずなんてない。

サスケの父は子に厳しい反面、大変な優しさを持ち、常に子供の身を安じているのが伺えます。加えて他の女子供にも厳しさと優しさを併せ持ってるし、日本であるべき父性たる典型のようなものだと思います。

登場する女たちだって当時の武家の女性イメージそのままであるわけですが、女だって自らの死はもちろん、いつ子供が死んでも動じないような覚悟が常に出来ているところ、こういうのが今のコンニャクのようになってしまった現代の日本人とは決定的に違います。
武家の女性ですから、その辺の女性とは違って一種、強く鍛えられてるわけですが、プリキュアみたいに殴る蹴るなんかでない女のワザの中にも、女性らしい優雅さ美しさが見受けられるんですね。対して、出てくる悪役の女は強烈だったりするし。初期の東映アニメ『少年猿飛佐助』にも共通してますが、やっぱり昔のアニメに出てくるヒロインたち、本当に美しいです。

ただ作者の白土三平は、プロレタリアート画家の父親の影響もあって共産主義にかぶれていた一面があるので、反日性はないものの、反体制的なスタンスが随所に見受けられ、百姓一揆とかで、やけに殿様を敵視し百姓側に肩入れしています。もともと猿飛が真田側の忍者でもあるので、徳川側についてもあまりいいようには描いていません。
しかも、ある女との会話でサスケが、「これからは男も飯炊きとか出来るようならなきゃダメだと父ちゃんに言われた」とか言ってたのには苦笑しちゃいます。もちろん、今のイクメンや男女共同参画イデオロギーで言ってるわけでなく、サスケは母親がいない家庭なので男がすべてやらなければならないのは当たり前なのでありますが。
終盤になるとサスケの父があまり出てこなくなり、亡き母をサスケが偲ぶシーンがやたら出てきてダレるところもありますが、わずか29話にすぎないので、全部見終るのなんてすぐです。

『サスケ』を初めて改めてゆっくり見てみたのですが、日本画調の絵柄に加え、本当に忍者アニメらしいし、とにかく前半部分、そして父親の大猿大助が素晴らしい。
日本のみならず世界における忍者の原型イメージになったと思える、出てくる忍術に何より魅了されるし、登場する人々の姿、立ち居振る舞い、言葉づかい、今のアニメでは絶対に見られないものばかり。

子供にも男の子には「“さん”づけ」で呼んで男を立てる、武士・良家の家系の女たち

昔、少し前の日本人の価値観だって非常によくわかります。
子供のサスケに大人の女だって「サスケさん」って呼ぶんですね。旧来の日本女性、ヤマトナデシコが如何に男性というものを立てていたか、武家における女がどういう教育を受けていたか、1968年当時はまだその面影が残っていた名残です。
『仮面の忍者 赤影』(1967)の少年忍者 青影だって、子供ではあっても周りの女から「青影ちゃん」だの「青影くん」だの絶対に呼ばれたりしません。身内でもない限り、女は必ず「青影さん」としか呼びません。

女の美しい言葉づかい、そして子供の男にも敬意を持って「“さん”づけ」で呼ぶ当時の武士や良家の女たち。これは左翼の平等イデオロギーとは全く異なる、女性側の男性への敬意が元となった慣習。
強い男というのは、男に対する周りの女の敬意なくして生まれるはずなんてないということ。女が徹底的に男を立てるよう教え込まれてたから、男の側にも大変な義務感持って「女を守らなければ」という強い意識を持ち得ていたわけ。だから戦前の男性はあれだけ逞しく、体がもっと大きいアメ公たちとガチでやりあえてたってこと。

女は男を立てるべしと、日本で本来どれだけ教えられていたか。たとえば、こちらで『家庭教育の心得21』ご紹介の戦前の修身教育の権威 森信三氏の別著作『女性のための「修身教授録」』でも、学校の用務員を見下す女子学生に警告を発し、「用務員といえども男性なんだから常に尊敬の念を持って接しなさい」と女学生に苦言してるところからも、よくおわかり頂けるでしょう。

女が男を立てなければならないことすら教えないのに、とにかく男の子を「“くん”づけ」で呼ばせるなんて、そんなデタラメないわけで。男の子を「“くん”づけ」で呼ぼうなんて運動、如何に薄っぺらで欺瞞に満ちたものであるか。

まずはとにかく、女には「男を立てろ」ということを教えておくべきなのであって、その上で幼少期は男の子に対して「〇〇くん」と呼ぶ中にも男の子への敬意を持ち、もちろん大人になった男性にはそんな呼び方絶対しないよう教え込んでおかないと、そういう区別・判断がつかないバカ女になってしまいます。バカの一つ覚えで、男の子を「〇〇くん」と呼ばせてはなりません。それでは女尊男卑、男を見下そうとするフェミの策略の思うツボ。女へ「男は“くん”で呼べ」って教えて、そのまま大人になっちゃったらどうするんですか?

男の子への「“くん”づけ」なんてものさせる前にまず、女は男を徹底的に立てること、そういう教育をなさない限り、男は強くなろう、女は弱いものだから男が女を守ってあげようなんて風には絶対なりませんよ。


この『サスケ』、現時点の難点としてレンタルで借りれるところがなさそうなのと、DVDが品不足で値が上がってるところですね。買ってすぐ売っちゃうのもいいでしょう。再発してほしいところ。

サスケ見た子供が、「ボクも修業して忍者になる!」って言い出したら、躊躇なくお父さんは、外で“修業”に付き合ってあげましょう ^▽^)  お母さんも、サスケに出てくる女たちの言葉づかい、ぜひ参考にしてください。

『サスケ』 (1968)より サスケの父 大猿大助の子育て
琵琶とマカロニ・ウェスタン風なトランペットが効果的に使用されたオープニングとエンディング、主題歌やBGMも非常に優れています。厳しく突き放つ中で常にサスケの身を安じるサスケの父、今のアニメはこういう良き父性をイメージさせる作品というのが完全消滅してしまってます。こういうのを見れないまま育っていく今の子供たちが可哀そう。(詳しくは右画像クリック)

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この記事に対するコメント

「サスケ」は小学校の頃アニメや漫画本で読んでいました。
サスケの忍者修行をよく真似したものです。
確か村民が大量に虐殺された残虐なシーンもあり子供心にぎょっとしたのを覚えていますが、「外には悪い敵がいる」と学んだものです。
その後左翼平和主義の下このような漫画は敬遠されるようになり、すっかり日本の子供達は国家観のない「お花畑」脳にされてしまいましたね。
そうそう、この主題歌も大好きでした。
ちびた | 2012/05/29 10:56 PM
サスケ、懐かしいです。
私は、日曜日の朝、見ていました。
忍法をいろいろ真似ようとしましたが、難しくてできませんでした。

サスケの父は、厳しく子供思いだったと印象に残っています。
coffee | 2012/05/29 11:57 PM
これ覚えてますよ〜
再放送も何度も見ましたよ
小学1年生の頃はサスケに憧れて、斜め走りしながら手裏剣投げて・・・サスケになりきってました。

幼少時の男の子には是非見せたいアニメです。

後藤 | 2012/05/30 3:20 AM
 今晩は♪
 『サスケ』を取り上げて頂いて有り難う御座います♪アニメも原作漫画も、是非、今の子供、若者に見て欲しい読んで欲しい名作です!
 白土三平氏についてはサファイアさんの仰る通りです。父親の影響かそれとも時代の流れだったのか作品は全て反体制です。どの作品にも勧善懲悪とは成らない虚しさが漂って居ます。でも、武士道一貫で描かれて居る日本人の気質が素晴らしい。
 私は青春時代、白土作品で育ち、日本の歴史や伝統が好きでたまらなく成りました。白土ファンと言うのは、反体制だからと言うファンも居るでしょうが、無意識の内に古き良き日本人魂に惹かれて居るのだと思います。
ももっち | 2012/05/31 12:27 AM
 今晩は♪ 
 連投で失礼致します。
 サスケの父も理想ならサスケの母も理想の母です♪
 強い少年忍者のサスケも母には赤ちゃんの様に甘える・・・・・・。そんなサスケを微笑みいつも太陽の様な大きな愛情で受け止める優しい母ですが、追手に囲まれた際にサスケを逃がす為に自ら犠牲に成り死んで仕舞います。
 『サスケ』の親子像は動物の親子像を見る様です。親は子に生きて行く為の全てを厳しさと愛情を込めて全身全霊で伝える。
 『サスケ』に出て来る女性は優しく強く美しい。じたばたしない、一本筋が通った強さが有ります。
ももっち | 2012/06/02 1:29 AM
今では会社の中でも、20代の女が50代の先輩男性の方に平気でため口使ってますからね。
なんとかしないと悪影響が出てしまいますね。
のほほん | 2012/07/15 3:40 PM
今は「サスケ」というと、「ナルト」のことばかりですが、本物のサスケはこっちですよね。マンガもアニメも夢中になって見ました。あの印象的なオープニングは、アニメというより本格的な時代劇という感じでしたね。

ちょうど犬HKで実写版の「猿飛三世」というのが始まりましたが、内容があまりにもドタバタで見ちゃいられません。それに日本のことを「倭国」などと言っていて、いまや犬HKは日本文化破壊事業と化しているようです。
さいぞう | 2013/04/13 3:29 AM
猿飛三世、また妙な時代劇もどきが始まるのかと予告だけでうんざりしてましたが、「倭国」ですかw
NHKは朝鮮目線を隠さなくなってきましたね。
放送終了しましたが塚原卜伝も酷かったです。
http://www.nhk.or.jp/jidaigeki/bokuden/
空を飛んで斬りあうようなシーンがありましたが、ちゃちっぽくて韓国の嘘歴史ドラマかよ!と笑っちゃいました。
ですが、殺陣や身のこなしのなってない時代劇もどきなら、チョンドラマの方が偽物の本物なので日本のより良く見えるでしょうね。
日本の時代劇はダメね〜、歴史物も韓国ドラマじゃないと…なんて洗脳されちゃう。
粗悪なものが垂れ流されていて若い世代が本当に気の毒です。
私も白黒だった頃の時代劇は知らないので昔の良作をもっと観ようと思っています。
マリメッコ | 2013/04/13 9:47 PM
こんばんは。このアニメは初めて拝見しました。とても良い感じの父親像ですね。子供のサスケも素直そうでなによりです。もう一度視聴してみます。対して毎週日曜の午後にTOKYO FM系のラジオで『NISSANあ、安部礼司』というコメディドラマが流れているのですが、これがフェミニスト大喜びの内容でして、公共の場での価値観押し売り・刷り込み工作のような気がしまして、これはいかがなものかなと考えさせられました。(簡単に。優順不断夫に仕事ができる妻は子供の保育園送り迎えを夫に依存している。夫は仕事に夢中の妻を気遣い進んでイクメンに励む。妻の職場での苗字は旧姓のまま。←夫婦別姓が狙い?)NISSANは日産自動車株式会社。この自動車会社は日本男児弱体化推進企業と認定したほうが良いのかもしれません。まあフランス資本だから当然かもですね。
黒松 | 2013/04/14 10:46 PM
>>ただ作者の白土三平は、プロレタリアート画家の父親の影響もあって共産主義にかぶれていた一面があるので、反日性はないものの、反体制的なスタンスが随所に見受けられ、百姓一揆とかで、やけに殿様を敵視し百姓側に肩入れしています。

カムイ伝第一部の終わりのほうは、ただの反体制マンセーって感じじゃなくて面白かったけどな。
自分の愛部下を切り捨ててしまうほど熱烈に百姓寄りの政策に努める竜乃進が武士と百姓の間に齟齬をきたして悩んだり、百姓のリーダーであり、最も慕われていたはずの正助が武士ではなく、百姓自身になぶり殺しにされるところなんて考えさせられたよ。
通りすがり | 2013/04/29 10:18 PM
管理者の承認待ちコメントです。
- | 2014/02/15 10:31 PM
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